何だ、これでいいのか

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昨日のDOMMUNEを見ていたらとんでもなく面白すぎて、すぐにPARCOへ行ってきた。やってたのは田名網敬一さんと赤塚不二夫さんのコラボ個展。ボクは田名網敬一さんを知らなかったんだけど、作品を見たら、絶対にどっかで見てるハズなんだけど、ずっと触れていなかった。しかし赤塚さんと交わることでボクも触れることができたことに感謝。

DOMMUNEを見ながら、赤塚さんの作品を田名網さんがコラージュというか、手を加えることによって、また新たな作品(魅力)となるんだなぁと。赤塚りえ子さんも出ていて、赤塚は・・というお話をされていたように、赤塚さんは間違いなくこの作品を「これでいいのだ。」と言っているだろう。

そして、ボクはこれを見てて、赤塚不二夫さんと岡本太郎さんって、似てるなぁと思ってみてた。
赤塚さんは『これでいいのだ。』
岡本太郎さんは『何だこれは!』
そしてボクは『何だ、これでいいのか』
と言いたいと思った。

赤塚不二夫さんは『これでいいのだ。』で全てを肯定する。全てをだ。どんなことになろうが、どんな経緯であろうが、その結果がどうであれ、「これでいいのだ。」と肯定をする。

一方、岡本太郎さんは「何だこれは!」とべらぼうなものを求める。人が見たときに、「何だこれは!」と今までに見たこともない、理解ができないモノを作っていた。

そして田名網敬一さんの作品はそのどちらも感じ取れる作品だった。「何だこれは!」が「これでいいのだ。」だった。そういう作品だった。それをマジマジと見せつけられて、ボクはそういう作品を作りたいと思っていたことを思い出した。

また、赤塚さんも、岡本太郎さんもメチャクチャだった。赤塚さんは面白がって色々失敗もたくさんしてたし、岡本太郎さんは危険だと思う方へ賭けろと言っていた。当然周りは振り回され大変だっただろうけど、それでも納得させられてしまう作品を残してきた。
そういう人になりたいからと言って、めちゃくちゃしてりゃいいのかと言えばそうではない。作品でついて来させなければ意味がない。だけど、何も残してもないのにただただメチャクチャしてるってだけなのもボクは面白がっちゃうからダメなんだろうなと自覚はしている。破滅に向かってるやん!って面白がっちゃう。そして破滅してるやん!と笑っちゃうからダメだと分かっている。分かっているが、理解はしていない。本当に分かっていたらしないもん。でも分かった上でやってる確信犯となったら、それは分かっているのか、分かっていないのか分からない、水掛論だね。

ボクは『何だ、これでいいのか』と、ものすごく回り道をしてたどり着いてみたら、なんだここ真っ直ぐやったやん!みたいな、結果的にはすぐそこ、青い鳥みたいなもんかもしれないが、その道程、プロセスこそが重要なんだと、それが作品に反映されていれば、たとえそれが3秒で描いた絵であろうと、その3秒に至るこれまでの人生が描かせた3秒でなければならないとも思った。ピカソのエピソードでそういうのあったね。
と同時に自問自答する『何だ?これでいいのか?』とも。言葉でも、書き文字でも、短ければ短い程、その言葉の受けての受け取り方で意味合いが180度変わったりもする。それは含みを持たせた、どっちの意味でもということもあるだろうし、その時々でも変わるかもしれないが、受け手がどう受け取るかまで含めてどっちなんだろうと最後まで考えるそのプロセスが面白いのかもしれない。だから、『何だ、これでいいのか』とボクは言いたい。

で撮影OKだったので、写真を。写真あ伝わりにくいけど、これ相当手がこんでて、スゴイですんでぜひ実物を会場で!

さて、『罠の戦争』面白いですね。駆け引きというか、その先の先の読み合い騙し合い。最終的にどうなるのかきっとこれ最後まで分からないよね。

で、『何だ、これでいいのか』という作品にしたいのが、やっとこ3500個を超えたパ紋です。まだまだべらぼうな数には及びませんが、いつかボク自身が『何だ、これでいいのか』と言える作品になればなと思ってます。まだ作ってない方はぜひ申し込んでね。

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