パ紋でススメ 38 〜誰がしてもハマるモノ〜

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昨日のラッスンゴレライ南京玉簾であるの続きにもなりますが、南京玉簾は誰がしてもハマるというと大げさですが、形になりやすい伝統芸能です。あの節に乗せれば、南京玉簾が何の形になろうとも、そうだと言ってしまえばそう見えるし、見ようとする。またトンチンカンな事でもどこがやねんと突っ込まれる懐も持ち合わせている。毎年の忘年会でどこかで誰かがやっているんじゃないでしょうか、それぐらい浸透しているし、さして今更フューチャーするようなモノでもないと言えるごく当たり前の事にもなっているかと思います。調べれば南京玉簾は江戸期にまで遡る。放浪芸人が物売りの口上として歌っていたのがやがて明治期には演芸場でも行われ、大正時代には寄席から消えたそうです。しかし今もこうして伝統芸能として生き続けているにはそれなにの理由があるはずです。その一つは誰がしてもハマる、誰でもやれば出来るという事が非常に大きなポイントになっていると思います。これは今流行っているラッスンゴレライにも当然言えることで、これまでにもたくさんの先輩芸人がやっています。中でもオリエンタルラジオの完コピ版は、元祖リズムネタ芸人(便宜上元祖としていますが、元祖はトニー谷さんとかもっと昔にいると思います)の神髄を見た気もします。これまでにも流行った芸人のネタはマネされたり、カバーされたりもしていましたが、ここまで他の誰がしてもオリジナルと同等、もしくはそれ以上にスベリ笑いでなくウケたものは無かったんじゃないでしょうか。つまりこれはやはり伝統芸能に近いからそう言えるのだと思います。仮に南京玉簾が異常に面白い人が現れたとします。同様に南京玉簾が一大ブームになったとします。そうなると、当然マネる人も出てきます。しかしそれ誰々がやってるじゃーんとはなりません、誰々の方が面白いよねと、既にマネ、共有されることは当たり前として認知され、その中での一番探しになるのです。それがブームというか、ムーブメントという事になるんでしょう。
そしてもう一つはあの節回し。ラッスンゴレライにも言えるあの節回しはf分の1ゆらぎだと言われています。f分の1ゆらぎとは人の心拍の間隔や、ろうそくの炎の揺れ方、電車の揺れ、小川のせせらぎなど心地のいいと感じる言わばリズムのことです。以前一世を風靡した、小島よしおさんの「そんなのかんけいねぇ」もf分の1ゆらぎだと言われています。当然、南京玉簾の節も、ラッスンゴレライの節もどちらも心地いいと感じるリズム、f分の1ゆらぎだから違和感なく、なんだったら心地いいと思っているのではないでしょうか。YouTubeで火が着いたと言われるのも納得です。これは国民性、つまり日本人になじむ演歌のリズムであるとか、ジャマイカのレゲイであるとか、ハワイアンであるとか、そういうお国柄を取っ払った所にある人間本来が心地いいと感じるリズムであるから、外国人もマネして流行っているのだとも言えます。
また、誰がしてもハマるモノの特徴として、子供がマネ出来るか否かが大きなポイントになります。子供がマネするという事は、一緒に親も見ている、もしくは子供から知って親も知るようになる。妖怪ウォッチがそうであるように、最初は子供が面白がって見ていたアニメも巧みなその仕掛けに大人のハマるというように、親とこのコミュニケーションの触媒として機能する。このラッスンゴレライもそのように作用しているのではないでしょうか。老若男女誰でも出来る、ハマるモノも流行る要素の一因である事は過去の例をみても明らかです。特にお笑いに関して言えば、電線音頭に始まり、コマネチもそうですし、何ですか?マンもそうです。これまでの流行語になってきたようなギャグは軒並み誰がしてもハマる。まギャグというのは元々そういう性質を持ち合わせていなければ流行る事は無い。過去に見るギャグでも明らかなように、イヤミのシェーも、だっふんだも、何でそうなるの!も、必ず一度はやった事が有るはずだ。
つまり一大ムーブメントになる一つの要因として誰もがマネできるというのはとても大きな要素の一つと言える。ここで他のジャンルに関しても考えてみて欲しい。これまでにムーブメントとなった事象で、誰もがマネ、同じように出来た事象とは何だったか。ヨーヨーや、ボウリング、ビリヤードなど、遊戯でも言えるし、アンディ・ウォーホールのシルクスクリーンもその画風がマネされたり。その火付け役はテレビや映画だ。容易にマネ出来る事に加え、この火付け役となるメディアの力も非常に大きいが、それがちゃんと昇華されるかどうかは色々な事が絡み合い一筋縄では解けない問題でもあるし、それが容易に解けるようであれば、ブームは簡単に作れる事になる。これまでの経験上ある程度売れ線にまで持ち上げる事は出来ても、それが流行るかどうかはその時々によって変わるので難しいし、それが面白いとも思う。
また付け加えるなら、ネットの動画、ニコ動やYouTubeの登場により、マネというよりいわゆる、やってみた系の登場は、この誰もが出来る事に拍車をかけている事は言うまでもない。
以上の事から一つに、パ紋もマネされるようにもっと仕掛けて行けば流行るんじゃないのかなと思ってもいるんですけどね。ま、たまに学校の課題かなにかで作らなアカンね〜んみたいなツイートを目にするから、どっかの学校でマネしてるんだろうな。そんな事しなくても、直接教えに行くのに〜。どこかの学校で非常勤講師として雇ってくれたらいいのにな。
非録伝にというか、この伝説シリーズで常に書かれている事ですが、アーサー・C・クラークの「高度に発達した化学は、魔法と区別がつかない」結果は同じでも、その過程が化学なのか、魔法なのかは結果を見るだけでは判別つかないという事でもあるんだけど、逆に今化学技術の結果だと思ってる事が、本当は魔法だったらとか、過去に行って今の化学の結果を見せればそれを魔法だと思うだろうななんて思いながら、四国ゲームの行方を楽しんでいます。
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パ紋の反響のまとめ
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博多華丸大吉の大吉さんも気に入って頂いたTシャツ、ロデムだよ。ま、ロデムそのままだもんな。パ紋で作ったやつなんだけど、非常に気に入ってしまってね。着てやろうと思ったの。ただやっぱりそれはホレ、パ紋だからパーソナルな部分は排除してね。
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3,150円
さて、1900個を超えましたよパ紋。来年は2500個目指そう!
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そろそろネタが尽きてきたんじゃないのかしらと自分でも不安になってますが、こういう時は遡るか、最近の話題を自分の土俵で相撲をとるかだよね。ンガックック。
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投稿者: hara1000

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